ブリーチとヘアカラーの違いとは?
その他
2021.07.15
【ブリーチとヘアカラーの違いとは?】
ブリーチとは直訳すると脱色するという意味です
すなわち髪の毛の色を抜いて明るくするということですね
私たち日本人を始め、アジア人は髪の毛が黒いですよね。
これは肌が日焼けする原理と同じ、メラニンによって作られる色です。
そのメラニンで作られた黒色を化学薬品の力で脱色するのがブリーチです。
黒い髪の毛に明るいカラーを入れてもだいたい茶色までしか明るくできません。(もちろん髪質にもよりますが・・・)
ヘアカラーは先程説明した様に色を入れる役割なんですが、ではブリーチはと言うとブリーチは色を入れるのでは無く脱色、つまり色を抜く技術です!!
髪の毛にある元々の色素だったり、前回のカラーで入れた色だったりの色素を壊します。
そうする事で髪の毛の明るさが一気に明るくなります!
薄い色の絵の具が溶かされた水の様な感じになるので、その後に色を足しても色素が薄い状態なのでヘアカラーだけでカラーをするよりも鮮やかな色が表現できるようになるんです!
目次
ブリーチってうやって脱色するの?
ブリーチの主原料である『アンモニア』が薬剤を浸透させやすい状態を作り、『過酸化水素』が髪の色素を脱色するのです。
まずアンモニア(アルカリ性の成分)が、髪の毛表面のキューティクルに作用し、キューティクルを開きます。
髪の毛表面のキューティクルが開いたところで、過酸化水素の出番です。
毛髪の内部に過酸化水素が浸透、髪の毛の黒色のもとである『メラニン』と化学反応をします。
これを酸化反応と呼びます。
この時、髪の毛の中で活性酸素が発生し、メラニンに付加することで脱色するのです。
髪色を明るくしたいお客様、まずはブリーチを実施
ブリーチをすると脱色しただけの状態。
好みの色がまだ付いていない状態です。
ブリーチの過酸化水素は毛髪の主成分である『ケラチン』を分解してしまうという良くない特性を併せ持っています。
良くブリーチすると髪が傷むというのはこのことです。
ブリーチをしたらご希望のカラーをのせる
脱色された髪に、どのような色をのせれば、最終的にお客様のご希望の色になるのか?
髪質やダメージ具合もさることならがら、色味も薬剤の調合で決めます。
今回はピンクがかったアッシュ系がご希望とのことでこのような綺麗な色に染めませていただきました。
ブリーチやカラーのダメージって?
好きな髪色を手に入れることができる一方、その分頭皮や髪はダメージを受けてしまいます。ブリーチのご経験がある方はお分かりかと思いますが、髪の毛がパサパサしたり、ぎしぎししたりしたことはありませんか。
アンモニアで髪の毛表面のキューティクルを開き(正しい表現は毛髪の軟化、膨張と言います)、その後酸化作用がとても強い『過酸化水素』が作用しますからどうしても髪は傷みます。
この過酸化水素は、漂白スプレーと同じ原料です。
過酸化水素には皮膚刺激性があるため、髪の毛、頭皮に刺激があり傷んでしまうのです。
ブリーチのみならずアルカリ系のカラー剤も同じように、皮膚に着くとかぶれや、かゆみを引き起こす場合もあります。しかし、ブリーチとは使われている原料が違い、かぶれの原因は、『ジアミン』という酸化薬剤です。
このジアミンによって、髪に色を加えるのですが、一方で少なからずかゆみ・かぶれを引き起こし、髪の毛、頭皮に刺激があり傷んでしまいます。
ブリーチ・カラーで傷んでしまった髪の対処法
ブリーチやカラーで傷んでしまった髪はどうすればいいのでしょうか。
髪の毛は死んだ細胞でできています。
すなわちどんなに頑張っても自己再生できません。
一般的にはこれを『死滅細胞』と言います。
ですから、蓄積されたダメージに関しては自己再生できません。
ではどうしたら良いのか?まず、これ以上髪にダメージを与えないことです。
日常的に私たちの髪の毛はダメージを受けています。
・シャンプーの摩擦
・スタイリング剤の摩擦
・紫外線
・アイロン、ドライヤーの熱
これらから髪の毛を守る必要があります。
そして、一度傷んでしまった髪の毛を少しでもマシにする方法があります。
傷んだ箇所へケラチンを付着させ、油分でコーティングすることです。そのためには日頃からケラチンなどの補修成分が含まれるトリートメントや油分であるヘアオイルを使う必要があります。
月1回の美容室のトリートメントは1日で落ちてしまいます。
その時は髪の毛がサラサラになってもシャンプーで落ちるのであれば、その場しのぎになってしまいます。
だったら、効果とコスパを考慮してご自宅でヘアオイルでケアしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、ブリーチとカラーの違いについて解説致しました。
参考になれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。